8. 様々な名義変更手続き

様々な遺産や契約の名義変更にはそれぞれ手続きが違います。
複数の届出先に書類が重複して必要なことも多いので、届出先ごとに写しを取って
もらって返してもらうこともできます。
これを「原本還付請求」といいます。
① 預 貯 金
金融機関では、相続の開始のあったことを知ると被相続人名義の口座を凍結させます。
このことで名義変更手続きが完了するまで入出金や自動引落しまでできなくなります。

名義変更に必要な書類
 ・ 銀行指定の名義書換依頼書と払戻依頼書
 ・ 遺産分割協議書又は遺言書
 ・ 被相続人の除籍謄本、原戸籍謄本
 ・ 相続人全員の印鑑証明書(相続後のもの)
 ・ 相続人全員の戸籍謄本
 ・ 預金通帳と相続人の届出印
 ・ 本人確認書類
② 公共料金など
電気、ガス、水道
   電力会社やガス会社、公社へ電話で申し出て変更できます

電話
   NTT所定の「加入等承継、改称届書」と相続関係のわかる戸籍
   謄本、遺産分割協議書と本人証明が必要になります。
③ 有価証券
株式などの有価証券の場合には、相続人の銀行口座へ直接売却金額を振り込むことができないため、証券会社ごとにMRFなどの口座を相続人名義で作成する必要があります。






名義変更に必要な書類
 ・ 証券会社指定の名義書換依頼書
 ・ 銘柄ごとの証券代行会社指定の名義書換請求書と株主票
 ・ 銘柄ごとの配当金振込指定書
 ・ 相続人の証券会社口座(MRFなどを新規に開設)
 ・ 遺産分割協議書又は遺言書
 ・ 被相続人の除籍謄本、原戸籍謄本
 ・ 相続人全員の印鑑証明書(相続後のもの)
 ・ 相続人全員の戸籍謄本
 ・ 相続人の届出印
 ・ 本人確認書類
④ 不 動 産
土地、建物などの不動産については、法務局に変更登記申請の必要があります。
下記の書類以外に様々な提出書類がありますので司法書士への依頼をお奨めします。


    ・ 変更登記申請書
    ・ 登記済権利証
    ・ 遺産分割協議書又は遺言書
    ・ 被相続人の除籍謄本、原戸籍謄本
    ・ 相続人全員の印鑑証明書(相続後のもの)
    ・ 相続人全員の戸籍謄本
    ・ 本人確認書類